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保育方針
生きる力を育てる
〜自然体験を通して人間生活の基本を学ぶ〜
生活
子どもたちが安心して過ごせる環境が大切です。国の最低基準を上回る広さの空間を大切にしています。床は全て檜材で、玩具も良質で安全な木製のものにこだわりました。子どもの感覚を育てるために、温かみのある自然の素材が良いと考えます。プラスチック製のものは極力置いていません。
子どもたちが生活を気持ちよくするためには、生活リズムを整えることが大切です。「食べる・寝る・遊ぶ」を規則正しいリズムで過ごしています。
自然
自然の中で思いっきり遊ぶことを大切にしています。
水・泥・砂にまみれてたくさん遊び、散歩で出合った木、花、昆虫、動物との触れ合いが五感の育ちに大きく影響します。自然への興味関心が、生命の尊さ、美しい自然を愛する心をはじめ、豊かな感性や心情の基礎を培います。自然に勝る教材はないと考えます。
リズム運動
リズム運動とは、埼玉県深谷市にあるさくら・さくらんぼ保育園を創設した故斉藤公子女史が発案したものです。
現代の子どもたちは、遊ぶ環境や時間が減り十分に身体を動かさないまま乳幼児期を過ごしたり、赤ちゃん時代にたどるべき発達の道すじ(寝返り、腹這い、ハイハイ、高バイ)を十分にしないで二足歩行をしてしまう子が増えています。
ヒトは魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、霊長類と進化してきましたが、その発達の過程は、実は赤ちゃん時代に繰り返されています。それらの動きを変化のあるピアノに合わせて毎日行うことで、身体や脳の全面発達を促していくのが、私たちが毎日行っているリズム運動です。
また、最近の子どもたちは背筋力が弱く、すぐ怪我をすることが多く見受けられます。運動量が減ってきていることが原因と思われますが、単に筋力の問題というだけではなく、体を動かす大脳の発達の未熟さの表れともいわれています。
そこで乳幼児期から身体の発達を促すことが大切になってきます。足の指先から手の指先まで自分のイメージどおりに働かせる身体の育ちと大脳の発達をリズムによって促進します。
身体の土台である背骨の運動をはじめとしたリズム運動は、たくましくしなやかな身体と五感を感じられる子どもを育てます。そして子ども達は物事に集中して取り組み、目指す課題をやり遂げることができるようになります。
身体につながった心の強さや明るさ意欲をも育んでいきます。
絵
日常生活のなかで、子どもたちが自由に絵を描くことを大切にしています。子どもが描くことは、言語(コミュニケーション)の発達に結びつきます。
子どもは何枚も描くなかで、外的世界を取り込み、人や物への認識が深まり、イメージを持って描く力が育ってきます。
絵は子どもの全てを表現するものです。心の状態や体の成熟、認識の発達ともつながっています。
たいら保育園のこだわり・オリジナリティ
和食中心の野菜をふんだんに使った自然食にこだわる
食生活の欧米化を見直し和食中心の献立で、体の基礎作りを促進します。
無農薬有機米(7分づき米)による完全給食を実施しています。
野菜は地のものを出来るだけ使い、食材にもこだわります。加工食品や添加物の多い食材は使用しません。
アトピー、アレルギーをもったお子さんにも気を配ります。一人ひとりの状態に合わせて食材を選び、安心して食事をとることができます。調味料も小麦抜き醤油を使う等、あらゆる点で配慮します。
離乳食と幼児食の間に「移行食」を設け、離乳から幼児食に移る準備として子どもの発達にあわせた給食を作っています。また、手づかみで食べることで食べる意欲を0歳児から培っていきます。
働くことも大切な体験
床の雑巾がけや園庭の草むしり、畑での野菜作りなどの働く経験も大切です。
自分たちが使う雑巾は自分で手縫いします。(針と糸を使います)手縫いを通じて道具の使い方を覚え、生活力を育てます。
畑で採れた野菜は調理し、皆で味わいます。働く事と生きることが一直線につながっていることを体験できるまたとない機会となっています。
最善のものを
子どもには最善のもの、本物を提供したいと考えます。
リズム運動は美しいピアノの伴奏でやります。CDなどの機械音は使いません。音楽は本物を聴くために、県立音楽堂まで出かけます。
食事に使う食器にもこだわりました。石油製品のプラスチックのものは一切使わず、陶磁器の少し重さのある食器を使っています。
また、地元陶芸家の協力で、主菜皿には日本六古窯の一つの「越前焼き」のお皿を取り入れています。
卒園証書は、福井が誇る「越前和紙」で作るため、自分たちで紙漉きをして、世界で一枚のオリジナル卒園証書を作ります。

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